値頃感のある金額で快適な生活を手に入れることのできる、中古マンションのリフォームですが、注意すべき点がいくつかあります。
1.マンションは共有部分というものがあり、この部分は自分だけの所有ではありません。
一般的には玄関ドア、窓については変更できないものです。
もし、この部分についてリフォームを行いたいといった場合は、可能かどうか購入前に確認しておきましょう。
2.マンションそのものの状態の良し悪しは決定的に重要です。
鉄筋コンクリートの建物の寿命は一般的には100年間と言われますが、最初の作り、管理状態などにより寿命は短い場合もあります。
壁面のヒビ割れや非常階段といった共有部分の管理状態をみることである程度これらは推測することが可能です。
3.もともとの電源容量を確認しましょう。
オール電化リフォームを行う場合、ブレーカーを電源容量を上げる必要がありますが、もともとのマンションの配線の容量が小さい場合、無理な場合があります。
4.修繕積立金がどれだけストックされているかを確認しましょう。
せっかく安く買ったのに、修繕積立金がストックされていなければ、後で大きな費用が発生することは間違いありません。
東京都都市整備局の定めるガイドラインでは、築17年位以上のマンションでは、1戸あたり月額1万円の積立が必要だとされています。この程度の積立がなされていないとなると、後で大きな費用がかかる可能性が大だと言えるでしょう。
また、滞納者がいないかどうかのチェックは必須です。
5.賃借人の比率を確認しましょう
築年数の古いマンションになるとすでに購入者はほとんど居住しておらず、賃借人ばかりになっているという場合もあります。一般的に賃借人は物件の管理に対して無関心なので、賃借人の比率が高いマンションは管理のレベルが低下している可能性が高いのです。
また、住みやすいマンションはもともとの持ち主が手放さない場合が多いという側面も重要です。
6.前の住人がなぜそのマンションを手放したのか
調べられる範囲で調べた方がよいでしょう。近所の住民との人間関係のトラブルによって退去せざるを得なかったといった場合は、同じトラブルに巻き込まれる可能性が大です。