Y様ご夫婦は、お2人そろってコンピューターのソフトエンジニアをしていらっしゃいます。それぞれが仕事を家に持ち帰ることが多く、家でも3台のパソコンが和室を占領していました。仕事柄、これらをかたづけてしまうわけにもいかず、常にすっきりさせたいと頭を悩ましていたそうです。
「子供の小学校入学を機会に、もっと広い住まいへの引越しも考えましたが、いま以上に便利なところはみつかりません。リフォーム雑誌を以前から集めていてリフォームを一度やってみたい、と夢見ていました。そこでこれがチャンスとリフォームに踏み切りました」と奥様。
これまでの研究で、頭の中のインプットされていた知識は専門家でも驚くほどのものでした。パソコン専用コーナーを作り、そこに扉をつけて、開ければすぐに仕事の出来る状態をキープ。子供部屋の北側の壁を引き戸にして、風が吹き抜ける工夫など、アイデアが次々と出されました。
特に注目したいのは、リビングに置く畳ユニット。高さ37センチのボックスを6つ、上部の蓋を畳にして作りました。これを集めて4.5畳の畳コーナーにしたり、横に長く並べてソファ代わりにしたりとフレキシブルな家具に。もちろん、中はたっぷり物がしまえる収納ボックスとしても使います。
もともと造り付けの家具は作らない、とポリシーのハッキリした奥様だからこそ出せたアイデアといえるでしょう。結果は上々、訪れる友人に最も人気の高いコーナーになったそうです。 |
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①ダイニングキッチンをベランダ側の2部屋と一体にして広い空間を確保。正面右に置いた全面ミラーの収納により、室内をより広く明るく演出しました。左の畳コーナーがユニット6個を組み合わせて作った4.5畳のスペース。以前お子さんが喘息で苦しんだことから、カーテンソファなどファブリックは使わず、壁紙も防カビ仕様にしました。畳ユニットをはじめ、家具はすべて置き家具に、これはライフスタイルに合わせてレイアウトを変えられるように、との配慮からです。 |
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②普段は写真のように並べてダイニングとして使用、テーブルの裏側にヒーターを取り付けたので、冬は掘りごたつになります。高さ37センチのユニットはビール瓶を立てて収納できます。収納力は抜群で、1個のユニットに家族全部の冬ぶとんからお客様用まで入ります。各ユニットの底にはフェルトが貼ってあるのでフローリングにも傷が付きません。 |
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③モジュラーや三口コンセントも完備されたパソコン専用コーナー。機械だけでなく配線もスッキリと納まります。棚の下部から、キャスター付のテーブルを引き出し、いつでも仕事に取りかかることができます。上段の棚に照明をつけたので手元まで明るくなりました。手前の扉は全面ミラーで仕上げました。右の天井コーナーにあるのはAV用スピーカー。配線は床下に通しました。 |
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④手前のミラー扉の向こうが戸袋したため、入口が全面開放できます。リビングコーナーといった感じの部屋に仕上がりました。既成のベットと机がギリギリ入る広さにして、部屋をコンパクトに。その分の空いたスペースに廊下側から使える収納を作りました。ベットの奥を引き戸にしたのは子供部屋の通風を良くするため。となりの押入れの扉とともに開放すると、南北に風が吹き抜けます。 |
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⑤以前は分離型のキッチンだったが、向きを90度変えてシステムキッチンに変更しました。共働きのため食洗機を設備するのが一番の目的でした。このシステムキッチンの色に合わせて、壁紙やフローリングの色が決めました。正面に見える調味料入れはCD用のケースを壁に埋め込んもの。リビングとのパーティションには、以前から手持ちの食器棚を使っています。 |
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