昭和45年に購入後、1年目に4畳半の和室を取り払ってダイニングを広くした他は、まったく手を加えていなかったIさんのマンション。南側に2部屋あり、リビングダイニングが暗くて狭いのが悩みだったそうです。
ご夫婦の希望は、狭い部屋を出来るだけ広く見せること、採光を良くして開放感を出したいということでした。そこで和室とリビングダイニングをつなげ、洋室を和室に改装し、ガラス戸を開け放してリビングの延長としても使えるように工夫。これだけでリビングダイニングは見違えるように明るく開放的になりました。
ふだんは寝室として使っているこの和室はご主人のお気に入り。部屋の一角に個性的なデザインではめ込まれた天然大理石と、室内をやわらかく包み込むベンガラ壁紙。黒い建具と市松模様のように見える琉球畳の陰影が、モダンな和室空間を作り出しています。 |
|
|
|
①右側にあった和室を取り払ってLDKを延長。新しい和室はガラス戸を全部端に引き寄せるとLDKと一体化して広々とした開放感が。琉球畳は奥様の希望です。黒い建具がアクセントになって空間全体を引き締めています。 |
|
|
②強いコントラストでしゃれた和室の趣を醸し出しています。ふだんはこのガラス戸は全部開け放しており、このように、締め切られることはめったにないそうです。 |
|
|
|
③玄関は暗く下駄箱も小さく収納もなかったが、リビングに続くドアを内開きにすることで、天井までの玄関収納を確保しました。扉の一部と左下の壁に見えるように工夫しました。床は天然大理石を使用しました。 |
|
|
|
|
④床の天然大理石に赤いタイルがアクセントとなっている。狭いスペースを最大限に活かして収納を増やし、しかもコンパクトにまとめて使い勝手もアップ。「台所に立つのが楽しくなった」と奥様。 |
|
|
⑤洗面所の床に使われている大理石と似た柄の耐水性のネオックスフィルムを張って一体感を出しました。これは特殊塩化ビニールフィルムで、カビの心配もなく、汚れはさっとふき取るだけで大丈夫。(壁、床、天井に使用) |
|
|