実例120選
「ようやくわが家に戻れたのですが、ここからの生活が予想以上に大変でした。」
工事中の事故で大ケガを負ったS様。すぐさま緊急搬送されましたが、先生からは「覚悟してください」といわれたそうです。しかし、ご家族の必死の看護で一命はとりとめました。意識のないご主人に向かい、懸命に励ましの言葉を送り続けたご家族の愛情が報われたのです。
闘病生活は一年にも及びましたが、ようやく退院の運びとなり、懐かしいわが家への帰還です。車椅子でのリハビリ生活が始まりました。
わが家に戻り、奥様もホッとひと安心。その際、自宅を改造すれば、何かとやっていける。そんなつもりでいたようです。実際、少しでも動きやすいようにと奥様自ら段差を解消するように工事を手掛けられました、さすがにそれもすぐに限界に。「トイレの間口が狭くて、車椅子が中に入らない」。そこで本格的なリフォームを決意し、数社に相談しました。しかしこちらの実情がまったく理解してもらえず、苦労しましたと奥様。「介護に関する本はたくさんあるのですが、障害者用となると参考になるものは皆無。中には本格ケア住宅を新築したらどうですか、と無神経な会社もあったほど。」
そんな中、S様の悩みに真剣に耳を傾けてくれたリフォーム会社がD社です。当時のことを「ウチが抱えている悩みや不安をよく理解して、相談に乗ってくれたのがうれしかった」と奥様。
プランニングの基本は車椅子でどこへでも移動できるように室内をすべてフラットにすること。広いLDKを中心に、トイレや浴室は一箇所に集約、すべてに手すりを設けています。外への出入りのためにスロープや玄関にはリフトも設けました。
インテリアはモノトーンの落ち着いた雰囲気にまとめました。「車椅子を使うと、床にすぐ跡がつくので汚れが目立たないようにするためで、これは主人がいいだしたことです」と奥様。
ご主人も本格ケア住宅とご家族の愛情に支えられ、最近では生きる力が蘇ってきたそうです。まだまだ楽観は許しませんが、徐々に回復の兆しが見え、S様ご一家はホッと安堵の表情を浮かべています。
車椅子対応システムキッチン
外のスロープから直接出入りできるリビング。段差を無くし安全性を重視したユニバーサル仕様のフロアと、間口が広い車椅子対応システムキッチン。
一箇所に集約された浴室、トイレ、洗面
車椅子対応の多目的洗面台。
360度すべてに手すりを付けたトイレ。
これが安心のための基本。
手すりや腰掛けなど、使いやすいに配慮したバスルーム。
車椅子対応の多目的洗面台。
リフォーム費用 | ||||
解体・撤去・仮設工事 | 1,000,000円 | 空調・照明・建具工事 | 1,450,000円 | |
電気・給排水・ガス工事 | 1,300,000円 | 耐震・タイル・外壁工事 | 600,000円 | |
設備機器工事 | 3,600,000円 | ウッドデッキ・テラス工事 | 1,400,000円 | |
木・内装・サッシ工事 | 3,500,000円 | その他 | 4,350,000円 | |
合計 | 18,000,000円 |